1. 大 要:
大会においては覇権を競うよりも親睦を第一に考えるべきである。企画するにあたっては、古い因習を守るだけでなく、新しいアイデアで「より一層楽しめる」ものにしてほしい。
2. 会 場 :
参加者の年齢や体力を考えて、安全をまず第一に考えるべきであるが、できるだけ自然のままの地形をうまく利用したレイアウトにすることが好ましい。林の中や遊園地などを利用するのも大いに結構ではないか。
3. コース :
コースの数は会場の広さにもよるが、最大10コースまでとする。各コースの長さは20~40mとし、途中を曲げたり障害物を設けるなどの変化をつけて、競技者の挑戦意欲を刺激する狙いがあってもよかろう。
4. 運 用 :
大会運営にあたっては、予め競技委員を委嘱して競技の進行やローカルルールの決定などを一任すればよいが、審判と記録をどうするかが一番重要な問題となる。
5. 審 判 :
競技の進行と判定を受け持つ審判係を別に設けることが困難なときも往々にしてある。そのときには参加者の中から選ばれた1人のリーダーが審判も兼ねなが ら競技しなければならない。審判にはリングを投げる人を順番に指名したり、重なったときの判定をしながら進行係をつとめる重責があるので、その人選には格 別の注意を要する。
6. 記 録 :
上記審判のときと同様に、自らも競技しながら記録係を兼ねなければならないときがある。その場合には記録係自身も競技を楽しめるように、負担が過重にならないための配慮が必要となる。その意味から1つの便法として次の方法を推奨したい。
- 競技者3人ずつで「ペア」を組み、その内の1人に依頼して記録を任せる。(スコア係)
- 各コースで投げ終わると、審判のリードで出来るだけ速やかに次のコースのスタート位置に移動して、毎回そこで必ず「ペア・ミーティング」をもつ。
- 「ペアミーティング」で3人全員が確認しあいながら、カードの記入に協力する。
- カードへの記入事項は、各自が投げた回数、乗った回数、および乗られた回数である。
- 審判は全員の記入が終わるのを見届けてから、次のコースに向ってスタートを指示する。
- 試合終了後に各人の最終スコアをペアの3人で確認し合い、全員合意した上でカードを所定の場所に提出する。
- 上記規則に沿わないペアまたは個人は失格であり、競技参加者として認めない。
- 通例では1コースあたりの標準的スコアは約3となる。
- スコア係には予めスコアカードと記入例をしめして依頼しておくことが好ましいが、具体的記入方法などはスコア係に一任するものとする。
- スコア係を決めてペア単位で記録する理由は、競技者の中には記録するのが困難であったり苦手な人もあるし、さらに、3人以上で話し合うことは記録の公正さをお互いにチェックできるチャンスともなるからである。
なお、「ペア」には単位の意味もあって、人数は3名を原則とするが、場合によっては2~4名の幅を持たせてもよい。 - スコアカードの様式は自由であるが、協会で作成したカードを参考にされたい。
7. 審 査 :
参加者全員の最終スコアの結果から成績順位が決まり、続いて成績発表と表彰が行われるのが通例である。参加者が多人数になるほど順位をきめる作業は手間取るので、それを短時間に処理するための準備は主催者の側において十分にしておく必要がある。
8. 保 険 :
競技中の不慮の事故については、救急処置と保険に対する手続きを忘れないようにしなければならない。